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タロットからのメッセージ
東京MCではタロット占い・霊感タロット占いと、タロットカードを用いた占いを扱っています。 ここではタロットカードの神秘的な意味についてそれぞれ簡単にご説明します。 このカードの絵柄は高野モナミ専用オリジナルカードです。


- 0番「愚か者」
- 1番「魔術師」
- 2番「女教皇」
- 3番「女皇帝」
- 4番「皇帝」
- 5番「司祭」
- 6番「恋人」
- 7番「戦車」
- 8番「力」
- 9番「隠遁者」
- 10番「運命の輪」
- 11番「正義」
- 12番「吊るされた男」
- 13番「死神」
- 14番「節制」
- 15番「悪魔」
- 16番「タワー」
- 17番「星」
- 18番「月」
- 19番「太陽」
- 20番「審判」
- 21番「世界」
- 大アルカナ0番「愚か者」
- ほとんどのタロット・カードの大アルカナ22枚のうちで、最初に出てくるカードがこの”愚か者”であり、それは”イノセント”を意味しています。たとえるならば、この世に生まれてくる赤ん坊、遊びに夢中になる幼子、これから人生を生きてゆく若者、それゆえにこのカードの番号は”1番”ではなく、”0番”で示されており、これから広がる無限の可能性を伝えています。カードの伝える比喩としては、純真、無邪気、自然体、若々しさ、人生や物語の始まり、抽象的な意見、机上の空論、などがあります。
- このカードが反対の位置で出ると、やっかいな解釈のカードの一つになってしまいます。その意味としては”未熟者”であり、相手の気持ちや心の裏側を考えずに表面だけで判断して、三行半を突きつけたものの、後で真相を知り取り返しのないことをしてしまった。そんな状況を伝えています。ここからカードの伝える比喩としては、勇み足、早合点、うろ覚え、未経験者、若気の至りなどと、力及ばずの要素を示します。
- 大アルカナ1番「魔術師」
- 大アルカナ1番の番号を持つこのカードは”奇跡”を意味しており、それは中世ヨーロッパで活躍した錬金術師に由来しています。彼らはさまざまな物質を掛け合わせて純金を生成しようとして、それが後の化学や薬学につながりました。それゆえ、彼らの行う奇跡に魅せられた占い師がカードに取り入れました。彼らの奇跡が人間や人生にも影響を及ぼして開運につながると考えられたためです。比喩としては、変化、変身、四季、生死、生まれ変わり、作り直し、レベルアップ、社会的地位の上昇などを伝えています。
- このカードは反対の位置で出てもそれほどネガティブな意味とはなりませんが、しいてあげれば”ペテン師”を意味します。巧みな言葉で上手いことを言って嘘の投資話で多額の現金を巻き上げたり、必要のないガラクタを高価な調度品として売りつけたりと、ジプシーすら騙すテクニックは秀絶の極み!そこから派生した比喩としては、騙し、嘘つき、悪巧み、策士、駆け引きなど、どちらかと言うとコミカルで、してやったりという内容です。
- 大アルカナ2番「女教皇」
- 大アルカナ2番のこのカードは慈悲や博愛を意味しますが、それは私利私欲や独占欲などの個人的な愛ではなく、広く自然や動物たち、世界や人々たちを満遍なく愛して慈しむなど、女神の愛、慈母観音様のような慈悲の愛、すなわち”博愛”を伝えています。これは古代のエジプト人のイシス、中世ヨーロッパのマリア様などにインスピレーションを受けカードに取り入れられました。その比喩としては、母のわが子への愛、友愛、無償の愛、人類愛、自然崇拝、理性的、アドバイザー、カウンセラー、占い師などとなります。
- このカードも反対の位置で出たからといってそれほど悪い意味ではありません。しかしながら、しいて言えば”無関心”といった意味になります。たとえば、母親の愛情や優しさを得られない子供はわざといたずらをして母親に怒られる、これも子供なりの母とのコミニケーションなのです。しかし、そこに無視や無関心で対応されるとどうなるか、そうした意味となります。比喩としては、冷徹、育児放棄、見捨てる、廃棄、無情、機械的、実感がわかないなどとなり、いずれにしろ寂しくて殺伐とした雰囲気を伝えています。
- 大アルカナ3番「女皇帝」
- このカードは古代メソポタミアからヨーロッパ世界に伝わる数々の女神からインスピレーションを受けており、”母性原理”を伝えています。古代の石器時代や農耕時代においては女性が一家の主、社会や政治の実権を握っていました。女性は命を育み後の世に伝えるという重要な役割を担っており、それゆえ神秘的な力を持つ女神の化身として見られていました。その比喩としては、家庭、妊娠、子育て、恋愛、自然、収穫、生命、大地、食事、などと人間の成長と生活に欠かせない属性を意味しています。
- このカードも反対の位置に出たからといって特に悪い意味とはなりませんが、しいてあげるとすれば、母性や女性のネガティブな側面、”独占欲”を伝えています。母親の細やかな愛情や子育ては子供が小さいときは良いのですが、思春期や成人後は、手かせ足かせとなる場合があります。このため、子供は自分の意思や生き方に目覚めると母親に反抗したり、愛情を振りほどこうとしてしまいます。そこから派生して、比喩としては、反抗期、嫉妬、家庭不和、空の巣症候群、親子の不和、冬の訪れ、不作、不漁などとなります。
- 大アルカナ4番「皇帝」
- ここで言う皇帝の語源、古代ローマ皇帝は王と言うより現代の大統領のような存在でした。それは領土や政治だけではなく軍事や経済の全てを支配しているものの、かならずしもある一族だけで継承するのではなく、万人にチャンスは開かれていました。ここから、家庭の長や村の長だけでなく、国家や企業や組織などの”統治者”を意味しています。このため必ずしも男性だけではなく、たとえ女性の社長であってもこのカードの属性に入ります。比喩としては、父権性、男性原理、トップダウンの組織、強いリーダーシップなどです。
- このカードの反対の位置はかなりの状況の悪化を意味します。たとえるならば”無政府状態”となり、組織や国家、企業や家庭内が統制のきかない事態、革命前夜、王族や政府の権威の失墜、父親不在による家庭崩壊、学級崩壊などの深刻な状況が伝えられます。また個人としては、自信喪失や引きこもりなどと、生きる力を失っている様子が伺えます。比喩としては、階級闘争、社会不安、政府不信、父親の欠如などが伝えられます。
- 大アルカナ5番「司祭」
- このカードは女教皇と対になっていおり、博愛や慈悲を伝えるものの、どちらかというとそうした事柄を世に広める人物である宣教師や司祭や教師、またはそうした人物が所属している組織などを伝えています。ここから、”導師”を意味するようになりました。カソリックの司祭はファーザーとよばれており、神に託された精神の言葉を伝えるのに一生を費やします。学校の教師は時間外や給料外の働きまでして子供たちを導きます。このため、比喩 としては、無償の愛、無償の行為、他人のために生きる、人のために役立つ、などの意味を伝えています。
- このカードが反対の位置で出た場合、それはとても危険な意味となります。精神や魂を導く指導者が誤った考えを持っていた場合、それは終わることのない宗教戦争に突入したり、命を犠牲にする行動を強いたりなどから”狂信者”を意味しています。何が正しくて何が誤りなのか、物事を判断することは難しいことですが、その判断がつかない若者などに誤った知識や考えを植えつけると、その人の一生を台無しにしてしまいます。ここから、比喩としては妄言、妄想、虚言、偽証、冤罪などの意味を伝えています。
- 大アルカナ6番「恋人」
- 世の中の男と女の関係性は、自由恋愛あり、通りすがりの恋愛あり、また結婚においても、一夫一婦制だけではなく、一夫多妻や多夫一妻の国もあり、さまざまなバリエーションがあります。ただし、このカードで示される本質は”誓い”であり、お互いの存在や個性、足跡やアイデンティティを認め合った男女による恋愛への誓い、そして結婚への誓いであって、神や世間、運命や魂にその意思を伝えるなど、大アルカナの中でもかなり縁起のよいカードで、良縁や幸福の成就を示しています。また、比喩として、恋愛、結婚、予感、家庭、妊娠、結束、選択などが伝えられています。
- このカードは反対の位置で出るととてもやっかいです。幸福や良縁の赤い糸と思っていたのだけど、気がついたら黒いクサリだったなどと、”腐れ縁”などの意味を伝えています。また、恋人のカードはどちらかというと身体の属性が強いことから、体の調子を崩したことで恋愛や結婚に支障をきたしたり、そもそも相手の選択が間違っていたなどの場合も想定できます。ここから比喩としては、悪い相手、別れても好きな人、縁切り、悪い選択、そうした意味を伝えています。
- 大アルカナ7番「戦車」
- ほとんどのカードでは古代ギリシアやローマの二頭立て馬車が描かれており、古代の戦争の神マルスがそれを操っている図柄のようです。その意図は”前進”であり、政治でも経済でもスポーツでも、さながら戦争の如き熾烈な戦いにおいて全力で勝利を掴み取るべしという意味を伝えています。また、馬車とマルスの関係性から、車や船や鉄道などの移動手段、旅行や運搬手段など、システム的なものやインフラをあらわす場合などがあります。このため、比喩としては、行進、進む、旅先、営業、行商、車輪、機会、競争、争いなどです。
- このカードの反対位置はとても悪い意味を伝えており、戦争や勝負に負ける、バスに乗り遅れる、交通事故に遭うなどと、”打撃を受ける”といった意味になります。旅行について占った時にこのカードが出ると、台風などのため予定通りに帰って来られなくなったり、旅先で詐欺や窃盗に遭うから注意すべしといった意味を伝えます。このため比喩としては、乗り間違い、悪天候、負け試合、商売不振、敗訴などが示されています。
- 大アルカナ8番「力」
- ライダー・ウエイト版の大アルカナでは、無垢なる乙女が百獣の王たるライオンと友達になっている図柄が描かれており、ここから人の持つ力は筋肉や暴力だけではなく、優しさや親しみなどの文化的な手段で異なる存在と分かり合えるという、”影響力”を意味しています。ペンは剣よりも強しという言葉もあり、また、母たちは愛する子供のために世間や政治に訴え法律をも変え得る力を有します。このため比喩としては、一生懸命、政治力、腕力、効果的な手段などを伝えています。
- このカードが反対の位置で出ると注意しなくてはなりません。それは全く統制の取れていない事態、たとえば体が自分の意思に反して動かない、気持ちや感情などをセーブ出来ずに爆発させてしまう、ペットを甘やかし過ぎて飼い主に噛み付いたなど、”制御不能”な状態を意味します。このため比喩としては、力が及ばない、操作できない、言うことを聞かない、力不足などとなり、また図柄のライオンから、猫などの四足獣やペットをも意味します。
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